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    半径50メートル

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

    プロフィール

    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出

    次回活動予定
    8月にKVA俳優学科2年生夏公演 作・演出。
    9月に劇団 HallBrothers一年ぶりの本公演。『300坪』作・演出。

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    2021.07
    14


    08:49
    Category : 鬼嫁日記
    仕事から帰る時、奥さんにショートメッセージを送るんですけども……

    『今から帰ります。○分に駅に着きます。迎えをお願いします』

    こういうやつです。

    僕が住んでいるのは筑紫野市。天神や博多から電車で20分~30分のいわゆる「郊外」です。
    なので、駅から住宅地まではそれなりに距離があって、車じゃないとやや不便。多くの人が家族に駅までの送迎をしてもらってる感じなのです。

    ただ、ねえ……
    うちの奥さん、メッセージ、結構気づいてくれないんですよ。

    スマホ、バイブにしてるし、片時も肌身離さず持っているというわけではないし、なんならどこに置いたかわからなくなるくらい頓着してないし。
    あと、寝てることも多いので。

    博多駅で電車に乗る前にメッセージを送るわけです。

    電車が最寄駅に着くまで約20分。
    家から車で最寄駅まで約20分。

    ちょうどいいタイミングなはずですが、駅で待たされることがほとんどです。

    まあ、奥さんの性格わかっているので、少々待たされたって平気なんですが……

    たまに「今日は早く帰りたいなあ」という時があります。
    昨日がそうでした。
    お腹がすいて一刻も早く帰ってご飯食べたいとか、そんな他愛もない理由ですよ。
    そんな理由で急かすのもどうかと思いますが、でも、ねえ、いつも文句も言わずに駅で待ってるんだからたまにはいいじゃないですか。

    で、博多駅でメッセージを送ったら、返信があっていいタイミングなのにありません。ああ、これは気づいてないか寝てるか、だなと思いました。

    いつもなら気づいてくれるまで、たとえ駅で待たされることになってもスルーなんですが、言ったように昨日は早く帰りたかった。くれぐれも言っておきますけど、そんなのたまにですよ?いつもは文句も言わず駅で待っているんですよ?

    そこで、電話をしてみました。

    思いの外早く出たので寝ていたわけではないようです。
    よかった。寝ていたら大抵不機嫌なので、心臓が縮み上がる思いを


    ……なに?


    ……めっちゃ不機嫌やーん。


    「あ、いや、帰るけど、メッセージ送って、」


    ……気づいてなかっただけやけど。


    ……めっちゃ不機嫌やーん。自分気づいてないのに悪びれもせんやーん。


    迎え行けばいいっちゃろ?ガチャ。


    電話を切られてしまいました。
    まるで僕が悪いことをしたかのように。


    ……やっぱり人生において一番大切なのは忍耐だと、改めて思いました。おわり。


    2021.07
    12


    08:08
    Category : 鬼嫁日記
    僕は外出する時、基本、現金を持っていません。
    今風にキャッシュレスを標榜しているからというわけではありません。奥さんから現金を渡されていないからです。

    現金持っていたらすぐ使うから持つな、と。

    世間一般のダンナさんは
    「いや〜、お小遣い○○○○○円なんっすよ」
    という人も多いかもしれませんが、僕はゼロです。ゼロ。
    必要な時に「あの、かくかくしかじかな理由で○○○○円必要なのでいただけますでしょうか?」と申告し、許可が出てはじめてお金をもらえます。

    いや、まあね、そりゃなんとかペイみたいなやつか、クレジットカードとか、そういうのは持ってますし、使えますよ。

    ですから、毎日無一文で外へ出て、修行僧のように何も飲まず食わずで耐えている、というわけではありません。
    ありませんが、なんとかペイとかクレジットカードとかの恐ろしいところは、ばっちり履歴が残っているわけじゃないですか。
    だから無駄遣いなんて絶対に出来ないわけです。後から怖いので。

    で、先日、お芝居を観に行きました。

    僕、一応、演劇人ですからね。
    お芝居観るのも大切な仕事だと思うんですが、
    「芝居、観に行ってもいいですか……?」
    とお伺いを立てると、大抵ムッとされるんですよ。自分だって演劇人のくせして。

    ……おかしくないですか?

    「あたしだって観たいのに」
    って気持ちがあるんだと思いますよ。
    でも、ねえ、もっと笑顔で送り出してくれていいじゃないですか。

    で、やっぱりムッとされたわけです。この前も。
    そんな頻繁に行ってるわけじゃないのに。っていうかコロナがひろまって以降、全く観に行ってないのに。
    もう決死の覚悟ですよ。


    そんなわけで許可を得て、チケットを予約しようとして思いました。

    「これ、当日『今日のチケット代ください』って言ったら、またイヤな顔されるんだろうなあ」

    と。

    いや、冗談じゃなくて、うちの奥さんのムッとした顔ってホントに怖いんですよ。
    めっちゃ態度悪いですしね。想像しただけで身震いするほどです。

    何か違う方法はないか、とチケット購入方法を見たらチケットぴあの取り扱いがありました。

    これだとクレジットで決済できます。

    もちろん、後で履歴は確認されますが、許可を得た観劇ですからね。何より、当日に面と向かってお金のやり取りをしなくていい。

    早速、チケットぴあのサイトに行き、購入しようとしていたら「手数料」の文字が。

    て、手数料……!?

    クレジットの決済手数料は0ですが、発券手数料がかかるんですよね。そりゃそうか、当たり前のことです。

    これ、絶対あとから文句言われるパターンですよ。

    手数料、たかだか何百円のものですけど、その何百円を無駄に使ったといって激怒ですよ。

    「なんで?無駄やん?こりっちで予約して当日精算でいいやん!」

    いや、あなたが怖いからですよ、とは決して言えません。
    こういう時、奥さんが演劇人じゃなければ「チケットぴあしかなかったし」とか言い張れるんですけど、しょうがない。

    というわけで、チケットぴあでの購入は見送りました。
    もうこれは当日、申告して現金をもらうしかない。

    そして当日。
    出かける直前、時間が迫ってくるにつれて不機嫌オーラが増していく奥さん。
    僕もノロノロ準備をして、なかなか言い出せません。忘れ物して、しかし先生に言い出せずにもじもじしている小学生みたいな感じです。
    が、いよいよ出発しないと間に合わないという時間になり、ついに口を開きました。
    「あ、あのう、に、2,000円をいただいても、」
    そしたら、ですよ、そしたら、


    ポイッ


    2,000円、投げつけられました。

    懐から取り出して、なんていうんでしょう、ブーメラン投げるような横手で、ポイッって。

    もうあれですよ、友達からお金借りたのに、のらりくらりと返金をかわしていて、しびれを切らした友達から
    「ねえ……そろそろ返してほしいんだけど、」
    と言われて、チッとか舌打ちしながら
    「友達ならもう少し待ってくれてもいいじゃん!はい!」
    と逆ギレしながら雑に返す、みたいな、そんな感じですよ。かえってわかりにくいたとえでしたか。まあ、いいか。

    「今、渡そうと思っとったのに!あんたがノロノロ準備しようけんさ、待っとっただけやん!なのに、なに?あたしが渡さんみたいな、そんな言い方して!」

    ……快く渡そうとしていたのに、僕から先に言われたのが気にいらなかったみたいです。



    あ、お芝居、面白かったです。
    決死の覚悟で観に行ってよかったと思える作品でした。



    2021.07
    06


    08:31
    Category : 鬼嫁日記
    夏はたくさん水分取りますよね。
    うちでは毎朝、麦茶を作るようにしています。
    それでも4人いたら一日ですぐになくなってしまいます。
    朝、麦茶を作るのは特に係は決めず、僕と奥さん、気づいた方がやっています。
    お互いに仕事をしていますから、朝は自分の準備で忙しい。
    ちょっと手が空いた時に「じゃあ、自分がやっておこう」と思いやっているわけです。

    思いやり、大切ですよね。
    家族だとついつい甘えてしまったり、当たり前だと思ってしまう。
    でも、家族だからといって思いやりを忘れてしまってはうまくいかなくなってしまう。

    で、朝。
    のどが乾いたので、昨日の麦茶を飲もうとしたら、案の定ほとんど残っていませんでした。
    じゃあ、僕が作るか、とやかんを火にかけ、台所でノートパソコンを広げ、仕事をしていました。
    きれい好きな奥さんは廊下をクイックルワイパーで拭いています。
    台所の床に座り、ノートパソコンを膝に置いてカタカタやっている僕の姿が目に入ったのでしょう、
    「暑くない?」
    と優しい声をかけてくれました。
    朝だし、まだエアコンは入れずに窓やドアを開け放していたからなんですが、こういうちょっとした声かけ、思いやりって大切じゃないですか?
    さすが、できた妻だなあと感心しながら「大丈夫だよ」と答えると、
    「は?さなちゃんに言ったっちゃけど。」

    廊下で走り回っていた次女に言ったようです。

    ……確かにね。妙に優しいなあと思ったんですよね。

    僕にそんな優しい声、かけないですよね。

    ピーとやかんが鳴いたので、そっと火をとめました。




    2019.11
    22


    23:52
    Category : 鬼嫁日記
    もうすぐ第二子が産まれるので、部屋の整理をしています。
    今まで娘一人で使っていた押入れが二人分になるので、これを機に断捨離をしようと奥さんと整理に励んでいるのです。
    で、ついでに娘たち用の押入れだけではなく、全ての部屋も整理しています。
    うちの奥さん、モノを捨てられないタイプで。
    何年も前のレシートの束とか取ってたりします。「必要になることあるかもしれないから」って。

    いや、必要ないやろ……

    が、捨てろ捨てろというと逆ギレされてしまうし、僕自身もいらないモノを捨てられずにいました。

    しかし背に腹は変えられない。
    誕生も間近に迫り、いよいよ第二子のオムツやら着替えやらを用意し始めるとスペースがなくて捨てざるをえなくなったのです。
    で、これ幸いと僕もいらない服やら鞄やらを捨てていたんですが、
    「それ、使えるやろ」
    「必要になることがあるかもしれん」
    とすぐにストップがかかる。
    その度に「これはこのくらいの間使ってないし、もう使うことはないと思う」とか「これだけ古くなっていたら洗ってもみすぼらしいと思うよ」とかいらない理由を説明しなければいけず、思うように進みません。

    まあ、物持ちがいいと言ってしまえばそうなんですが……ねえ……

    そんなこんなで苦戦しながら片付けをしていた時、コンパクトな手提げバックが出てきました。
    A5サイズくらいのコンパクトなもので、昔、僕が使っていたバックです。
    「これ捨てていい?」
    と聞くと
    「まだ使えるやろ。」
    とお決まりの文句。
    「え、でも昔使ってたやつだし、汚いよ」
    「見せて。」
    バックを奥さんに渡します。15年前くらいに使っていたやつなので薄汚れていますし、使う予定もありません。
    「洗えばまだ使えるやろ。真奈のおもちゃとかお菓子とか入れるのに使えるやん。」

    ……出ました。
    こういって使ったためしのないものがゴロゴロしています。だから整理できないというのに。

    とはいえ、実はこのバック、当時付き合っていた彼女にもらったものでした。
    「まあ……一応、思い出の品だし、使うなら使えばいいよ。」
    とそのことを告げたら、
    「やっぱ捨てていいよ。」

    ……そんなにあっさり???

    「え、でも、真奈のおもちゃ入れとかに」
    「他にあるし。いらん。」



    ……今日はいい夫婦の日らしいですね。
    夫婦、仲が良いのが一番。
    言われるがままに捨てました。





    2019.11
    05


    22:39
    Category : 鬼嫁日記
    カバンが重いのが嫌なんです。
    荷物はできるだけ軽くしたい。
    仕事で必要なタブレットPC、Bluetoothキーボード、モバイルバッテリー、稽古着以外はできるだけ荷物を持ちたくない。
    けれど、いつも奥さんにお茶を持たされます。
    「外でいちいち買いよったら無駄やろ」
    だそうです。
    その通りだと思います。
    ドラッグストアとかで麦茶の徳用パック買って、毎日沸かした方がはるかに安上がりです。
    そういう労力は厭わない女性ですから、毎晩沸かして、翌朝いい具合に冷えた麦茶を水筒に入れ、渡してくれます。
    でもね……重いんですよ。
    飲み物って以外とバカにならない重さじゃないですか?
    で、僕はすぐにガブガブ飲み物を飲むので、たとえばペットボトル一本だと全然足りなかったりします。
    ですから、毎朝、大抵2本は渡されます。
    水筒とペットボトル。
    これね……重いんですよ。
    あと、麦茶じゃなくてコーヒーとかミルクティーとか、そういうものが飲みたい時だってあるじゃないですか。
    だから僕はその時飲みたいものを外で買いたい派なんですが
    「無駄やろ」
    とバッサリ切り捨てられます。

    今朝。
    用事があっていつもより早く出なければいけませんでした。
    奥さんと娘はまだ寝ています。
    今のうちだ、と必要最低限の荷物を詰めて出かけようとしました。水筒?持ちません。ペットボトルだってしかり。重いし、外で好きなもの買いたいじゃないですか。そろそろホットだって飲みたい季節だし。

    久しぶりに味わう自由、開放感。
    清々しい気持ちで玄関で靴を履いていたら二階から呼ばれました。
    「お茶は?」
    「あー……ごめん、忘れた。でももう時間ないけん行くよ。」
    時間ないことはなかったんですが、もうそれで押し切ろうと。久々の自由を満喫しようと無視して車に乗り、エンジンをかけたらサイドミラーに奥さんの姿が。
    「これ!」
    と手には麦茶の入ったペットボトルが。

    ……ここ最近は身重の身体なので階段の登り降りを極力しないようにしていたんですけどね。
    わざわざ麦茶を届けてくれました。いい奥さん……じゃないですか……

    ふう……