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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

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    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回は

    HANARO project vol.4『セレモニー』演出 6/30~7/2

    劇団HallBrothers公演は10月ごろ


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    2013.12
    09
    Category : 日記
    部屋でゴロゴロしていたらインターホンが鳴りました。出ると宅配便でした。しわがれた、50代後半から60代前半くらいのおじさんと思しき声でした。
    玄関を開けると、しかしそこにはおじさんの姿はありません。
    視線を通りの方へ送ると、軽ワゴンが一台止まっていたのでそっちへ出ていくと、ワゴンのハッチが開き、おじさんが立っていました。
    おじさんは荷台に乗ったダンボールを見て困った笑顔を僕に向けました。
    「これ、水みたいやけどね…」
    おそらく健康に気を使っている兄が頼んだのでしょう、500のペットボトルが何十本と詰まったであろうダンボールが鎮座していました。
    「困ったね、どうしようかねえ…」
    おじさんは眉をハの字にして僕を見ています。
    まあ、こういう場合、まずは受け取りのサインですよね。
    それから気の利く宅配業者は玄関まで荷物を運んでくれますよね。
    あるいはその逆で、先に荷物を玄関まで運んで、それからサインですよね。
    どちらにしろ、玄関まで荷物は運んでくれますよね。
    しかしおじさんは困惑した笑顔で僕を見ているばかり。
    持てないのか、持ちたくないのかわかりませんが、ともかく僕を見ています。
    僕も「ああ…」なと曖昧な返事をしておじさんを見ていました。
    するとおじさん、台車をおろしました。台車に載せて玄関まで運ぶというのでしょう。
    しかし、ちょっと待てよ。
    僕の家は通りより少し高くなっています。
    玄関に行くためには階段を五段ほど上がらなくてはいけない。もちろん、スロープなどありませんから、台車に載せたところで何の役にも立ちません。
    むしろ、台車を抱えて上がらなくてはいけないので、その分余計に重くなったしまう。
    が、おじさんは台車を用意したのです。
    それを見て僕は
    「あ、いいですよ。持っていきますよ。」
    と声をかけました。
    「あ、そうですか?あ、ホントですか?いやー、すんまっせん、よかったー、若い人が出てきてくれて。年老いたご主人が出てきたらどげんしようかいなと思ってましたよ。ハハハ…」
    とおじさんは笑います。

    …持ってほしかったんでしょうね。
    いや、別にそれならそれでいいですし、なんなら
    「すんません、私、年やもんで…持ってもろうてもよかですか?」
    くらい最初から言えばいいのに。
    どう見たって台車が活躍できるような場所じゃないのに、わざわざ台車を出して「本当は運びたいんですけど…」とアピールするあたりが小市民的ですよね。
    しかし、僕はそういう人が大好きです。

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