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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

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    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回公演は10月末。
    劇団初の県外公演です!

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    2012.11
    12
    いろいろありました。5のつづき。

    集合住宅の階下に住むAとその彼女。
    彼らは凶悪なクレーマーであり、泥酔しては派手な痴話喧嘩を繰り返し、迷惑千万な住民であった。


    Aとその彼女は一か月に一回ほど、激しい喧嘩をします。
    たいていAが外に締め出されて、「開けんや!開けろって!」とドアをガンガン蹴る、という流れになるんですが(Aも学習して、カギを肌身離さず持っておけばいいのに。ま、それはおいといて・・・)、ある時、Aはとんでもなく迷惑なことを発見しました。

    エントランスにあるインターホンの上、天上に近いあたりに「緊急解除ボタン」なるものがあります。
    「非常時以外は押さないでください。」とただし書きがあるボタンで、これを押すとものすごい警報音が鳴り響きます。
    Aが、こいつを鳴らすことを覚えたのです。

    ある時、いつものように喧嘩が始まりました。
    向かいの窓に映り込んだエントランスの様子を見つめていると、締め出されたAがふと、天井の方へ視線を向けました。そして手をのばし、ジャンプするようにして壁をタッチしたのです。

    僕もそこに何かボタンがあるなとは思っていましたが、「非常時以外は押さないでください。」と書いてあるし、どういったことが起るのか全く知りませんでしたが・・・

    尋常ないほどの警報音が夜の住宅街に響き渡ります。
    救急車とか、パトカーとか、あのくらいの、その音色も音量も明らかに「緊急事態」とわかるほどの警報音です。
    Aは、押した後は何食わぬ顔して集合住宅の外へふらふらと出て行きました。自分は何も関与していませんよ、という顔で。

    警報音は鳴り続けます。待てども待てども一向に鳴りやまない。
    僕も奥さんもどうやって止めていいのかわかりませんし、止めようとボタンをいじっていてAに絡まれても嫌だし。
    そうすると、通りがかりの人がぎょっとした顔でやってきて、ボタンのあたりを見ています。
    と、そこへAが戻ってきました。

    「これ、どうしたんですか?」と通りすがりの人。「さあ。」とA。さあじゃねえよ、お前が押しただろうが!とベランダの手すりを握る僕の手に腹立たしさがこもります。
    「ともかく、管理会社に電話してみましょう。」
    と通りすがりの人が、壁にかかっている管理会社の看板を見て電話をしました。しかし、電話には誰も出ない。
    当たり前です。夜中の24時を回っているんですから。
    困った通りすがりの方は、結局警察に電話をしました。その間も警報音はガンガンなり続けています。

    しばらくして、警察がやってきました。
    警察、通りすがりの人、Aがエントランスでああでもないこうでもないと警報音を止める方法を模索しています。
    と、音が鳴りやみました。どうやら無事停止する方法が見つかったようです。

    通りすがりの人は帰って行き、Aが警察に事情を聞かれています。
    Aは自分が押したくせに「知らん」などと平然と言ってのけます。「俺は自分の部屋に帰りたいだけやけど、中に入れんっちゃんね。あんたがあいつに開けろって言ってよ。」などと偉そうな態度で警察にからんだりもします。
    埒があかない警察はインターホン越しにAの彼女を説得、Aはようやく部屋へ入れました。

    そしてAは「こいつを鳴らせば警察が来て、部屋へ入れる」というとんでもなく迷惑なことを学習したのでした。
    鍵を肌身離さず持っておくということは学習せずに・・・

    つづく。






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