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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

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    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回公演は10月末。
    劇団初の県外公演です!

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    2011.03
    10
    Category : 日記
    警備のバイト中の話。
    現在従事している現場は通学路に面しているので、夕方近くになると小学生が通ります。

    一昨日。
    3、4年生くらいの女の子が一人さびしそうに帰っていました。
    そして僕の前に立つとおもむろに
    「あたし、引っ越すんだ。」
    とつぶやいたのです。
    …ああ、今日は最後の登校日だったのか。だからさびしそうなのかと、胸がきゅんとなってしまいました。
    「そっか…友達と別れるの寂しいなあ」
    と言うと
    「うん…」
    伏し目がちに答えます。
    「転校するの初めて?」
    と聞くと
    「うん…」

    あまりに少女が不憫に思えたので
    「友達と別れるのは寂しいけど、でも新しい友達と出会うのも楽しいよ!」
    と明るく優しく慰めました。
    少女は「う、ん…」と曖昧な返事を残し、去っていきます。
    ああ、春は別れの季節だよなあと澄んだ青空を見上げて切なくなったのでした。


    昨日。
    一昨日と同じくらいの時間に少女が下校してきました。

    …あれ?引っ越すんじゃなかったの?

    「…今夜引っ越すの。」
    そうか。今日こそ最後の日だったんだね。
    少女は昨日より元気な気がしました。
    僕の言葉が届いていれば嬉しいんですが。
    少女の背中を見送りながら、「元気でな」とつぶやいたのでした。


    今日。
    同時刻、少女が友達二人と楽しげにやってきます。


    …?


    「引っ越したんじゃ、」
    と声をかけようとする僕を少女はチラリと見て、一瞬、意味深に笑い、何食わぬ顔して友達二人と元気に帰っていきます。
    少女の背中を見送りながら
    「…魔性の女め」
    とつぶやいたのでした。


    …嘘つき!大人をからかいやがって!

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