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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

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    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回公演は10月末。
    劇団初の県外公演です!

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    2014.07
    31
    Category : 日記
    その缶は『アメーバ缶』という。
    缶コーヒーくらいの大きさで、緑の背景に黒の縞模様が入っている。
    「これ飲んだら、分裂できるらしいよ。」
    「分裂?」
    「だけん、自分が分裂すると。」

    最初、友人の言っている意味がわからなかったけれど、よくよく聞いてみると、要はクローン人間ができるらしい。
    自分自身のクローン。
    飲んだ瞬間に友人が言うように、ぼこっと自分が分裂してクローンが現れるのかどうなのか、そこのところはわからない。
    けれど恐いもの知らずの高校生の興味は高まるばかりだ。
    「開けて・・・みる?」
    「当たり前やん。じゃ、せーの、で。」
    僕が一缶、友人がもう一缶を持ち、プルタブに手をかける。
    「せーの、」
    プルタブを引いた。
    何かが飛び出してくる―なんてことはなかった。
    「これ、飲んだらいいと?」
    「そう。」
    「え、でも、何が入っとうかわからんよね。」
    「ちょっとこぼしてみようか。」
    僕らは缶をさかさまにしてみた。
    が、何もこぼれ落ちて来ない。
    「なん、これ?何も入っとらんやん。」
    友人がぶんぶんと缶を振る。僕も缶底をごんごんと叩いてみた。
    と―

    ボトッと何かが落ちた。
    緑色のそれは地面に落ちてうねうねとうごめいている。

    「うえええええ!」
    友人が奇声を上げた。僕も尋常でないほど驚いたが声が出なかった。人間、あまりに驚くとかえって声が出ないものだということを知った。
    「気持ちわるっ!」
    僕と友人の缶からそれぞれこぼれ落ちたそれは、アメーバだった。
    緑色の、ぶよぶよとした物体。
    形と大きさはカブトガニみたいだ(こんなものがよくもあの缶に入っていたものだ)
    そして、一番おぞましさを掻き立てるのは・・・目がついていた。
    顔(かどうかわからないけど、彼らの進行方向)の先端に、目が二つ、ついていた。
    白い丸の中に、ちょこんとした黒目。
    彼らはうねうねと動き、目が見ている方向へ前進している。
    「こ、これ、飲むの・・・?」
    「・・・飲んだら分裂できるっていうけど、」
    「・・・無理じゃない?」
    「・・・無理やね。」
    僕らが躊躇していると彼らは逃げるようにうごめいて、すぐそばの排水溝に入っていった。

    それからどのくらいの時間が経ったのだろう、あたりが急に騒がしくなった。
    「上流から死体が流れてきよる!」
    誰かが叫んだ。
    僕らは慌てて近くにある川を見た。
    確かに、人間がぷかりと水面に浮いている。
    流れてきたそれは、川岸に引っかかった。
    と、人影がすごい勢いで川岸へ降りていって、ナイフを死体の足に突き立てた。
    「な、なんしようと、あいつ!?」
    友人が叫んだ。
    人影は何度も何度も死体にナイフを突き立てている。
    何人もの大人たちが川岸に降りていって、人影を取り押さえた。
    と、はがいじめにされた人影を見て、誰かが言った。
    「あいつ、死体と同じ顔しとる!」
    確かにはがいじめにされて暴れる男と川に浮いている死体は同じ顔だった。
    ただ、死体の顔は緑色だった。あの缶からこぼれでたアメーバのように。

    おびただしい数の警察が来た。
    はがいじめにされた人影は、警察の手によって、川岸から、僕らが見下ろしていた道路まで引き上げられた。
    水面に浮かんだ緑色の死体をの写真を鑑識の人たちが撮影している。
    僕らのすぐ近くまで連れてこられた人影―男は、がちがち歯を震わせながら言った。
    「クローンだ、あれはクローンだ・・・」
    僕と友人は、顔見合わせた。顔面から血の気が引くのがわかった。
    あれ、僕らが缶から出したアメーバの仕業じゃないの―?
    何らかの理由で男の身体に侵入したアメーバが、男から分裂してもう一人の男になったのだ。
    ヤバイ、どうする―?
    僕と友人がこそこそと逃げる算段をしていると、ぎゃあっ!と声が上がった。
    振り返ると、いつの間に上がってきたのか、男が同じ顔をした緑色の死体に襲われていた。
    警察がアメーバ男に「やめろ!やめろ!」と銃を持って威嚇している。
    と、襲われている男は言った。
    「こいつは、殺しても殺しても死なん!」
    男はナイフをアメーバ男の背中に突き立てた。ぎゃああと悲鳴を上げてアメーバ男が倒れた。

    と、空から自衛隊のヘリが降りてきて、目にも止まらぬ速さで男とアメーバ男を収容し、飛び去って行った。
    僕らは、あっけにとられてその様子を見ていた。
    けれど、ヘリが飛び去ったあと、ふと我に返って恐ろしくなった。
    自衛隊が動くほどの大変なもののフタを、僕らは開けてしまったのだ。

    ・・・と、いうところで目が覚めた。

    あまりに怖い夢だったので、こうやってブログに書いた次第です。
    アメーバの気持ち悪さと、男が自分自身と同じ顔の人を突き刺している恐怖。
    なんか、アングラな夢でした(笑)

    これ、夢診断とかやったら、どういう結果が出るんでしょうか。
    うーん、なんか心を病んでいるんですかね、僕は。








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