RSS
    Admin
    Archives

    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

    プロフィール

    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回は

    HANARO project vol.4『セレモニー』演出 6/30~7/2

    劇団HallBrothers公演は10月ごろ

    最新記事
    月別アーカイブ
    カテゴリ
    最新コメント
    リンク
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QRコード
    Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
    2014.03
    26
    Category : 日記

    ↑今日は稽古場に大道具を設置しての稽古でした。いよいよ本番が近づいてきたな、という感じです。


    表題のとおり、本日の稽古で激怒してしまいました。
    机を勢いに任せてバシバシ叩いて、打ち所が悪かったのか(もう3時間くらい経つのに)、今だに小指の先が痛いくらい激怒しました。

    怒りに任せて怒鳴り、机を叩くなんて何年振りでしょうか。
    7、8年振り…くらいじゃないかなあ…

    昔は短気だというのもあって、稽古中によく怒っていたんですが、最近はちっとも怒らなくなっていました。
    ワーワー言うだけが演出じゃないし、きちんと論理的に、よい点悪い点改善点を伝えられないと演出家としてどうなのか、と思って怒らなかったのです。
    怒らなくなってユルくなりすぎた部分はありました。
    しかし、意図をより明確に伝えられるようになったし、役者も汲んでくれるようになったし、稽古の効率もよくやりました。
    怒らなくなって、よいことの方が多いのです。

    と、いうことを身を持って感じ始めてからはいよいよい怒らなくなりました。
    しかし、今日、怒ってしまった。
    そして、怒った自分を正当化したいということもあるかもしれませんが、怒って良かったと思いました。

    よく怒る演出家というのは、もちろん意図があって怒っています。いるはずです。
    怒ることで役者のメンタルに緊張感を与え、よりよい演技を引き出したいと、きっとそういうことだと思います。以前の僕はそうでした。

    しかし、役者のメンタルに訴えかけるだけでは、役者のコンディションによって芝居の出来不出来が大きく変わってくるし、なんだか演出家として方法論を持っていない気がしたので、怒らなくなったのです。

    でも、やっぱりこの緊張感って必要なんだな、ということを今日、改めて感じました。

    特に今回は以前の記事でも書きましたけど、若手の役者が芝居を引っ張って行く立場に就いている。
    芝居経験豊かなベテランならば、ちょっとコンディションが悪くてもうまく誤魔化す術を知っていますし、どうにかこうにか帳尻を合わせてくれますが、若手はやっぱりその辺が難しい。
    自身のコンディションに大きく左右されてしまう。
    論理的に方法論を伝えて、もちろんそれは頭では理解してくれているんですが、ベテランの役者のようにテクニックではしのげない。その日の自身の状態に大きく左右されるのです。

    とりわけ、今日はよくなかった。
    役者たちはもちろん一生懸命やろうとしてはいるのですが、空回りするだけで一向に生きてこない。
    で、ついに耐えきれずに激怒したわけですが…
    その後にやった稽古は文字通り生まれ変わっていました。
    ちょっと緊張感が生まれるだけで、こんなに違うのか、というほど別物でした。

    やはり、怒るということも、有効なのですね。
    もちろん、どんな座組みでどんな状態か、というのも見極めたうえで、ということになりますが。

    芝居で一番大事なのは、舞台上で「生きる」ことです。
    それを引き出すために、演出家はあの手この手を使わなければいけません。
    また一つ、手が増えたな(というか思い出したな)、と思った次第です。
    まだ小指は痛いですけど…

    というわけで『かなしいしあわせ』本番が近づいてまいりました。
    小指を負傷(?)して作っているこの芝居、是非、ご来場下さいませ。