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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

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    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回公演は10月末。
    劇団初の県外公演です!

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    2011.12
    29
    Category : 日記
    昨日は稽古場として使わせてもらっている公民館の大掃除でした。
    地域のおじさん、おばさんと共に、一年間お世話になった公民館を磨き上げます。

    で、その行き道での話。
    僕の家から公民館へ向かう道の途中に、竹崎君の家があります。
    なので、竹崎君から「是非乗せて行ってほしい」とお願いされました。
    僕の車は軽自動車。ワゴンRスティングレー。ベンチシートです。

    ベンチシートご存知ですか?
    その名の通り、ベンチのように運転席と助手席の境がないのです。

    男二人でベンチシート・・・嫌だなあ・・・
    しかも、軽自動車で横幅狭いし。嫌だなあ・・・

    そう思って、肘置きを出しました。
    普段は背もたれに収納されていて、必要な時に取り出せるのです。

    ―せめて肘置きで仕切られていれば、まだ耐えられる。

    さて、竹崎君の家へ着きました。助手席に乗りこんできます。
    彼は寒がりなのか、たいそう着込んでいて着膨れをしていました。
    その膨れた体でドスンと腰をおろします。
    「おいおい、軽自動車で狭いんだしさ。一枚脱ぐとかして気つかえよ。」
    と思ったけれど、口には出しません。
    「おす。」
    とかにこやかに挨拶を交わして、車をスタートさせます。

    車を発進させ、左手を肘置きに置こうとしたら・・・何か気配を感じました。
    横目でちらりと見ると、竹崎君の右腕が置いてあります。
    「こいつ・・・人の車なのになんたる図々しさ・・・!」
    と思いましたが、口には出しません。

    ・・・なんというか、いますよね、無意識に横柄な人って。
    竹崎君はまさにそのタイプで、右腕は肘置きにどかりとおき、両足もがばっと広げて、ふんぞり帰って座っています。

    男二人、狭い車内で密着したくないと思って出した肘置きですが、竹崎君に取られてしまうのは我慢なりません。

    そのうち、信号待ちで車を止めると、竹崎君が右手をポケットにつっこみごそごそとしています。
    当然、肘置きから右腕は離れている。これはチャンスだ!僕は、左手をスルリと肘置きにおきました。
    やった・・・!肘置き奪回!

    竹崎君は携帯電話を取り出し、どこかへメールをしています。
    もう、肘置きは僕のものです。
    車は快調に走ります。僕の気分もすこぶるよい。

    と、左腕になにやら圧力と密着感がありました。
    「・・・?」
    横目で見ると、竹崎君の右腕が肘置きに置かれているではありませんか。
    もちろん肘置きには僕の腕も置かれています。当然、二人の腕は、まるで恋人同士がよりそうようにぎゅっと密着している。

    横目で竹崎君を見ると、無心で携帯電話をいじっています。
    携帯電話をいじりながら腕が疲れてきたので、無意識に肘置きに置いたのでしょう。そういうやつなのです、彼は。そこに腕を置ける場所があれば、たとえ人の腕が置いてあろうと置いてしまう横柄さ。

    ・・・この肘置きは俺のものだ。絶対に取らせるまい・・・!

    僕も車のオーナーとして意地があります。絶対に左腕はどかさない。

    そうして、二人の腕は密着したまま、公民館へと向かったのでした。