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    幸田村

    福岡の劇団HallBrothers・主宰幸田真洋の日記とか雑記とかいろいろ。

    プロフィール

    幸田真洋

    Author:幸田真洋
    劇団HallBrothers主宰・脚本・演出・役者。

    次回公演は2020年5月の予定。
    その前に……2020年3月九州ビジュアルアーツ俳優学科卒業公演『君の背中のナップサック』作・演出。

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    2019.11
    08


    23:23
    Category : 日記
    公演も終わりひと段落ついて、やっとゆっくりした時間を過ごせるようになりました。
    用事があって奥さんと二人で天神まで出かけたので、遅いランチでも食べていこうと西通りをぶらぶらしていたら、おいしそうなカレー屋さんが目に入りました。
    「あそこ、前から行きたかったとよ。」
    と奥さん。僕もカレーが食べたい気持ちだったので行くことにしました。
    店内に入り、わくわくしている奥さん。
    メニューを見ながら、あれでもないこれもないとわくわくしている奥さん。
    じゃあ、これとこれを頼んで半分ずつにしようとわくわくしている奥さん。
    楽しい気持ちになってよかったな、と思いながら、僕の中ではある疑念が湧き上がっていました。

    ……ここ、なんか来たことある?

    店の作りとか見覚えあるんですよね。
    狭い店内とか、窓から見た景色とかも。

    「前、来たことない?」
    と喉元まで出かかってぐっと呑み込みました。
    以前、同じようなことがあった時、
    「それ、別の人とやないと?」
    と鬼の形相で言われたことがあります。
    奥さんのわくわく感を見る限り、彼女は間違いなく初めてのはず。おそらく……昔付き合っていた子と一緒に来たんじゃないかと思います。

    危ない危ない。

    せっかくの楽しいランチが台無しになるところでした。

    カレーはとても美味しかったです。
    注文した中にやや珍しいカレーがあって、それも「へえ」と奥さんは感心していましたが、僕はうっすらと食べた記憶がありました。もちろん、そんなことおくびにも出しませんでしたが。
    大満足で食事を終え、帰ろうとした時、奥さんがあたりをキョロキョロと伺っていました。
    トイレかな、とピンと来ました。店の作り的に奥の方にあると思いがちなんですが、実は入口近くにあるんです。そういえば、さっきも食事の途中で別のお客さんがトイレを探して奥に行こうとし、店員さんに教えてもらっていました。
    「トイレ?あっちにあるよ。」
    と指し示しました。そうそう、これも思い出しました。ちょっとわかりにくいんです。

    「……よう知っとうね。」

    と不思議な顔をした奥さん。


    ……


    ……


    ……親切心なだけなんですけどね。墓穴を掘ってしまいました。



    2019.11
    02


    23:07
    Category : 日記
    現在、20周年記念公演ラッシュ④秋『女の幸せ』の公演中ですが、芝居が幕を開けるというのは改めて奇跡的なことなんだなということを痛感しました。

    今日は14時と17時の2ステだったんですが、14時の回が役者急病のため中止することになってしまいました。
    直前のウォーミングアップ中、役者の一人が突然意識を失って倒れました。
    みんなで円になって発声練習をしていた時だったのですが、僕の斜め前にいた子が無防備とはこういうことだいう感じで物が倒れるようにバタリと倒れました。
    慌ててみんなが駆け寄るとすぐに意識は取り戻したんですが、まったく自分を守ることなく顔面から倒れたので、これは頭も強打しているし検査してからじゃないと危なかろうということで、公演は中止、病院へ連れていきました。
    検査の結果異常はなかったですし、役者の体調も大丈夫そうだったので17時の公演は行いましたが、20年劇団をやってきて、福岡西方沖地震でぽんプラザが閉館・公演中止にした以外では初めての経験でした。

    まあ、でも、人間いつどうなるかわからないですものね。

    今回はたまたま異常はなかったから良かったですが、そのまま……なんて最悪な事態も考えられます。
    もしかしたら劇場へ来る途中で事故に遭う確率だってゼロではないし、通り魔にやられるとか、いたるところで女優に手を出している男優が恨みを買って女性に刺されるなんてこともあるかもしれません。考えたくありませんが。
    病気や怪我というのは誰もコントロールできないし、もちろん天災なんてのもそうですよね。

    今まで当たり前のように芝居をやって幕が開いてきましたが、これほど奇跡的なことはないのではないか、と改めて思いました。
    それで言うなら、芝居だけじゃなくって、今日、僕が生きていることもあなたが生きていることも奇跡的なんですよね。
    当たり前のことのように過ぎていく毎日ですが、実はとてつもなく尊いものなのです。
    ですから、今日という日を、この一瞬一瞬を大切に生きなければ、なんてことを考えました。
    今日はちょっと真面目なテイストで。おしまい。
    2019.10
    29


    17:44
    Category : 日記
    後悔しています。
    本当に、久しぶりにこんなに後悔しています。
    ダメな自分を呪ってやりたい。

    僕が講師を務める九州ビジュアルアーツの近くにスタバがあります。
    よく利用しているんですが、そこに僕好みの店員さんがいるのです。
    優しそうなお顔と雰囲気で。結婚したら絶対いい奥さん、ママになるだろうな、という感じ。
    実際レジでの物腰も優しく、柔らかくて、レジのたびに癒されています。

    そんな彼女が髪を切っていたのです。
    ここ何回か見かけなくて、今日、久々に見てテンション上がって、更に髪切って可愛らしかったのでテンションMAXですよ。

    いや、妻子ある身なのでどうなろうとかどうなりたいとか思ってませんよ。
    いや……もし迫られたらわからないかもしれない。いやいや、そんなことはいいんです。
    ともかく、髪を切った彼女はストライクだったんです。

    で、レジで向かい合った時、
    「いつものでいいですか?チャイティーラテ、」
    と言ってくれました。
    そう、僕はチャイティーラテが好きで、スタバではチャイティーラテしか飲まないのです。
    それを覚えてくれていて、これはもう
    「髪切ったんですね。とても似合っていますよ。」
    とか軽快に会話できるチャンスではないですか。カッコイイ男になりたい僕ですし、またとないタイミングです。
    「はい。チャイティーラテ、ホットで。」
    「お食事は大丈夫ですか?」
    彼女がたずねます。お食事はいい、それより髪を切ったことをお話ししたい。
    首を横に振ってクレジットカードを読み取り機械に入れて待ちます。
    チャンスはレシートが出てくるまでの間です。
    心なしか彼女もお話ししたそうな気配です。髪切ったこと触れてほしいかもしれない。いや、触れてほしいでしょう女の子ですもの。
    ここでその話題に触れ、会話が盛り上がり、連絡先を交換して、道ならぬ恋に発展し、彼女への愛と娘への愛で葛藤する人生が見えました。おおお、それはダメだ。ダメだけれど、今、ここで「髪切ったんですね」くらい言えないと。お前はそうやっていつも大事なところで言葉を口に出せずに後悔してきたじゃないか。お前の人生はそうやって負けっぱなしでいいのか。心の中はさながら芝居のクライマックスシーンです。
    「ありがとうございました。」
    彼女がそっとレシートを差し出しました。その笑顔が心なしか悲しそうに見えました。タイムリミットです。あーあ、僕の人生はこうやって大事なものを取り逃してきた四十数年なのです。

    というわけで、猛烈に後悔しています。


    ……というのが昼休みの話。

    その後、午後の授業の間、心の中を秋風が吹き続けました。
    寒い。あまりに寒い。
    冷えた心を温めるため、授業後、稽古までの間にスタバへ寄りました。それが今です。
    そして……彼女がいました。

    おおお、まだいた!!!

    全然、期待していなかったんですが、まだ働いていました。
    神様、これは僕を応援してくれているのですか?
    レジに並ぶと昼間と同じかわいらしい笑顔で彼女が迎えてくれました。
    「チャイティーラテでいいですか?」
    はい。
    「髪、切ったんですね。」
    言えました。しかもめちゃくちゃ自然に。2回目だったのがよかったのかもしれません。
    「あ、そうなんですよ。ばっさり。」
    「素敵だと思いますよ。」
    これはやや照れながらです。やっぱりハリウッド映画の外国人のように素敵な感じでは言えませんでした。まごまごしながら。でも、ちゃんと言えました。
    「ホントですか?ありがとうございまーす。お飲み物、バーカウンターよりお出ししますね。」

    ……めちゃくちゃ普通でした。

    さっきまで学校で芝居の稽古をしていた僕にはわかります。
    あれは、何ら特別な感情のない普通のありがとうでした。
    そういえば、久しぶりですもんね、彼女見たの。
    いや、僕が久しぶりなだけで、彼女はいつもと同じく普通に働いていて髪はずっと前に切っていたのかもしれません。
    で、さんざん「髪切ったね」と言われたあとで、何ら特別なことではなくなっていたのかもしれません。
    そんな時に髪の話題に触れられても「ああ、そうですか」くらいのものですよね。

    いやいや、昼間、心なしか笑顔が悲しそうに見えたんですが……そういえば、彼女はどちらかと言えば、たれ目でした。たれ目の人って笑顔が困っているように見える時ありますもんね。




    秋風がまた、僕の心を吹き抜けました。
    寒いですね、最近。

    さ、稽古に行こう。

    おしまい。





    2019.10
    28


    13:49
    Category : 日記
    僕、若かりし頃は寝坊助で朝が苦手でした。
    小学生くらいから苦手だった記憶があって、すぐに「きつい」とか言って学校もズル休みしていました。
    残念ながら娘もその血を受け継いでいるようで、とにかく朝が苦手なのです。
    とくに休みの翌日は大変で、なかなか起きてくれません。
    今朝も例にもれず起きてくれませんでした。
    が、昨晩はお風呂に入る前に寝てしまったので、シャワーを浴びさせなければいけない。
    そのうえ、僕も奧さんも早く家を出なければいけないので時間がない。
    寝ている娘も無理やりかついで風呂場へ連れていきました。
    娘は泣きわめき、きついきついいやだいやだの連発です。
    服を脱がせながらなんとか気分を変えさせようとブラウンの真似とかをしていました。
    ブラウン、ご存じですか?
    『おしり探偵』に登場する、助手のブラウンです。

    僕、なぜだか声がカン高いんですよね。
    で、裏声とかもわりと出る方だし、娘がおしり探偵好きなので似てないながらもよくブラウンの真似をします。
    他にもマルチーズ所長の真似とか、あとは『おとうさんといっしょ』のシュッシュとか『アンパンマン』のチーズとか、とにかくカン高い声でやれるものは何でもやってなんとか気分を変えさせようと格闘していました。

    まあ、娘も子どもだし、モノマネにクオリティなんか求めていなくてちょっとヘンな声出したりするとすぐに笑うんですよね。
    が、今朝は「えへへ」と笑いそうになりながらも頑なに「いやだいやだ」とわめいていました。意地っ張りというか頑固というか、こういうところは奥さんにそっくりで……ま、いいです。
    ともかく時間がない、と頑張っていると奧さんがやってきました。
    「今日はいもほりやろ。シャワー浴びんといもほり行けんよ。」

    そうなのです。
    今日は園の行事でいもほりがあります。
    娘も土曜日からいもほりいもほりと楽しみにしていました。

    「わかった。」

    娘、あっさりシャワーを浴びに行きました。


    ……こういうところも奧さんそっくりなんですよね。
    ま、動いてくれたらそれでいいんですけど。
    2019.10
    23


    23:07
    Category : 日記
    先日、とある仕事の打ち合わせがありました。
    演劇関係の仕事の場合、終わったら大抵飲みに行きます。
    演劇人が酒好きだからなのかもしれませんし、飲みにケーションというものかもしれません。ともかく、よく飲みに行きます。

    僕は普段、現金を持ち歩いていません。
    そういう主義だからではなく、奥さんがくれないからです。
    「お小遣い制ですか?」
    とかよく聞かれますが、いえ、申告制です。
    「今日、〇〇〇で必要だから〇〇〇円いただけますか?」
    と申告、必要額だけもらう、というシステムです。
    虐げられていますね。

    で、その日。
    おそらく飲みに行くだろうと予想していたので、申告しようとしました。
    が、奥さんから「このくらい持っとけばいい?」と5,000円をくれました。
    「こういう時は飲みに行くけんね。その時間も大切やし、行ってき。」と。

    ……いい奥さんじゃないですか。

    「また自分だけ飲みに行ってから」とかぐちぐち言われると思っていたので、青天の霹靂です。
    喜び勇んで出かけました。


    が、飲み会では結果的にお金を使うことはありませんでした。
    ありがたいことに全部出していただいたのです。ということは手元にまるまる5,000円残っているということです。

    ……正直に返すべきだろうか。

    迷いました。
    でも、少しくらい自由に使えるお金を持っておきたいじゃないですか。
    大人なんだし、5,000円くらい財布にいれておきたいじゃないですか。
    というわけで5,000円使った風を装い、黙っておきました。

    そして今日。

    劇団で急遽印刷物が必要になりました。
    印刷屋さんに注文し、夕方取りに行くことになりました。
    僕も奥さんも行けなかったので、劇団員にお願いすることにしました。
    そんな話を奥さんと電話で打ち合わせていたら、
    「代金はどうすると?」
    「とりあえず劇団員に立て替えてもらって、今夜の稽古の時に精算するよ。」
    「精算できるお金持ってないやろ?」


    ……


    ……


    ……


    5,000円はコピー代へ消えていきました。